2015年出展作品

Book of dreams -大賞受賞作品-

本の中にはたくさんの夢や希望、冒険が詰まっています。
その本を読んだ時のワクワクした感情を発掘するように、
本を彫ってみたいと考えました。

作品番号
43
作品概要
幅35×奥行25×高さ20cm

松風直美 / Naomi Shoufu

カミノモノツクリ

プロフィール

紙のモノツクリ。
主に切り絵の画法で猫というモノを描く。紙を切るというシンプルな技法で、どこまで猫のしなやかさ・美しさが表現できるか、試行錯誤の日々だけれどそれが楽しみでもあるのです。そして時折、紙に「ことば」も刻みます。日本の文字は美しい絵であり、大事に残してゆきたいモノです。生きている猫と文字を、意思を持った猫を、物語のある猫たちを、作ってゆきたいと思います。

1990
デザイン会社勤務を経て独立。以後フリーランス。
1992
工芸村「ことうヘムスロイド村」に参加。
1992
ギャラリーCASA個展(京都)
1995
猫をモチーフに切り絵を作りはじめる
1999〜03
近江文化財研究所 個展(近江八幡市)
2000〜04
いい福まつり 個展(彦根市)
2001
ホームページ「ねこてもり」開設
2002
アトリエ隣にギャラリー松庵オープン
2002
ニューヨークの招き猫展参加
2003
来る福招き猫まつりin瀬戸にて個展
2004
「招き猫の宮」(菊地真・荒川千尋著)挿絵
2005
高島屋ミニ個展(岐阜)
2005
フランス(リモージュ)・イタリア(ルッカ)の招き猫展参加
2001〜15
ギャラリー猫町 個展(東京)
2004〜09
「猫の集会」(ヘムスロイド村)主催
2005〜11
陶と紙展 酒遊館(近江八幡市)
2003〜13
町屋と猫のイベント「猫の宴」開催
2012〜14
パリ猫展(フランス)

招き猫まつり、イベント、グループ展多数参加
以後、紙に関わった作品を作り続け、現在に至る。
著書「うそうそ時にその猫はやってくる」戎光祥出版より2004年刊行
「京ことば猫トランプ」2006年刊行

ホームページ「ねこてもり」

第16回日本招き猫大賞

第16回「日本招き猫大賞」は、2015年9月に開催した第17回平成の招き猫100人展に出品された作品の中から、来場者、インターネットでの投票と審査委員の選考の結果、松風直美作「Books of dreams」に決定しました。

受賞理由

水紋のように、くり抜かれた本のページからいくつもいくつも立ち上がって来る猫たち。本の中に満ちている夢や希望が招き猫のかたちになって実体化し、やがて読んでいる人自身の夢となって歩き出す。そんなファンタジックな世界を見せてくれる作品。読書の楽しさ、夢を持ち続けることの大切さなどが伝わって来る。ベースとなった洋書の選択、猫の配置、色遣いなど、何気ないようでいて非常に洗練された造形表現である。紙という軽やかな素材で「招き猫」の表現の多様性を感じさせてくれた。

大賞受賞者個展

「ねこばけ」
会期:2016年9月24日(土)~10月2日(日)*9/27(火)休館
開館時間:10時~18時
会場:瀬戸市新世紀工芸館展示棟2階