写真術 No.6 カメラ嫌いの猫にしない | 風呂猫 [CAT PHOTO ART]

写真術

写真術 | No.6 カメラ嫌いの猫にしない

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「うちの猫はカメラを向けるとそっぽを向いてしまいます」「私がカメラを持ったが最後、逃げ出して戻ってきません」

猫の身になって考えてみましょう。猫は変化を嫌いますから、見知らぬ人がやってきたり、ふだん聞きなれない音を聴いたりすると、非常に警戒心を持ちます。何やら得体の知れない音や光の出る黒い箱を持った人間が、自分にどんどん迫ってくる。これは恐怖です。特にストロボの閃光は、人間でもビックリするくらいですから、猫はたまったものではありません。

猫を撮るなら、日頃から猫にカメラの存在やシャッター音、ストロボの光に慣れてもらうことが大切です。カメラは自分を害するものではないと猫が納得してくれないと始まりません。

猫ではなく、室内を撮るくらいのつもりで始めましょう。空シャッターを何回も押して、音に慣れさせるのもよいでしょう。シャッター音の大きい一眼レフカメラの場合、テレビをつけっぱなしにしたり、音楽を流したりすると、音があまり気になりません。

「猫に撮らせていただく」という姿勢が大切です。「いい写真を撮ろう」と意気込んでカメラを向けるのは禁物。飼い主の気負いが猫に伝わって緊張させてしまいます。撮影は、猫とカメラで遊ぶつもりでどうぞ。